FC2ブログ

記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

013.こんなCDとカセットを聞いて作品の着色と植毛をしました その3~気分は無人島漂流編

K氏、我ながらこのブログ、けったいな事を書いてるなぁと、時々見返すと思ってしまいます。
誰しも共感、あるいは意見のしようが無い事をたらたらと書いている訳ですから。  

「スギモッさん、解るっス!マルチと1080との混合ワックスに着色する場合の音楽は、
 パンクからハード・コアに行って、それから和モノヒップ・ホップに移行ッスよね!」
と言うような、20代のタトゥー彫りまくり兄ィチャンに、共感を寄せられる事も、
「言ってる事は解るんですけどね。ルネサンス音楽やオペラやモダン・ジャズみたいな、
 もっと洗練された音楽を聴いたほうが、作品も洗練されるんじゃないの。ベルメールみたいに」
と言った御愛用の黒トックリ・セーター内と脳内が80年代ニュー・アカで丸ごと真空パックされた、
准教授センセイのイラッとくる御意見・フロム・上目線をありがたく御拝聴させて頂く事とかも、
23世紀くらいまで恐らく・きっと・絶対無いのでしょう。。。いや、後者はそうでも無いのかも!

まあ、ただでさえ一般的ではない素材で、一般的ではない製法の作品を手掛けている訳ですから。

でも、そんな事を言ってても始まりません。道はまだまだ険しいのです。
ボヤキはこれくらいにして、前回からの続きを!なのです。K氏、今回も宜しくお付き合いの程。



では唐突に再開します。忘れた方はもう一度前回まで遡って読んでみて下さい。

◎第12日~第14日 漂流者は彼方からの母国語を聴いて泪する

11日目の終わりに「私の眼はミクロ・モードに設定完了しました」と書きましたが、
ここからフィニッシュまでは非常に細い筆で、点描画の様に色と色の間を埋めて行く着色作業です。
常に筆先にはあるのかないのかぐらいの、極少量の絵の具しか着いていない状態です。
更には、形状の複雑な部分や、形が回り込んでいて塗りが不十分な箇所も、
床にはいつくばったりするなど、かなり無茶な姿勢をとりながら着色していきます。苦しいです。
「ううう、、、うう!はうう、、あ、あうあ!あうあ、、はうあうあ!はうあうあ~、、、」
気付くと日本画の大家(巨匠系)の様な不気味なうなり声を!やっぱり他人には見せられません。

小学5~6年の時に、大型客船が沈没してたった1人無人島に漂流した人の話を読みました。
その人は多少機械に強かったので、自分の荷物から金属や針金を探し出してラジオを自作し、
それを聴きながら、救出されるまでの何ヵ月間かの孤独を乗り切ったそうです。
「ゲルマラジオ」と言うやつなのでしょう。ノイズの彼方から聴こえて来た母国語を耳にした時は、
泪が溢れて溢れて止らなかったと書いてありました。何故かこの話がずっと心に残っていました。

多少オーバーに言えば、この着色作業12日目あたりの気分は、正にこの漂流者の心境なのです。
んな壮絶な体験と一緒にするな!と怒られそうですが。しかし、大変な孤独感なのです。

--------本当にこの作品完成するのだろうか、完成したからといってどうなるのだろうか、、、
ってか、そもそも何でこんな事を一生懸命にやってるんだろう。嗚呼、私の人生って何?--------
といった、頭の中がどんどん「考えてもどうにもならない事」に染まって行きます。
この孤独感、何かを創作していようがいまいが、解る人は解ってくれると思うのですが。
脳内DJは『タイガーマスクの終わりの歌』と『小さい秋見つけた』の2曲を交互にリピート!!

こんなイカレDJに選曲を任す事は出来ません!大体、レコ溝に直接触れる人種は信用なりません!

さてこの12日目あたりから、選曲の傾向がガラッと変化します。和モノしか聴けなくなるのです。
やっぱり漂流者ですから、母国語が恋しくなるのでしょうか。
何処か遠い異国にいるような気分で、日本語が何故か懐かしくも聴こえる変な感覚。
それがオリエンタリズムかエキゾチシズムなのか、わたくしよく解りませんが。

それで今回は、実際に聴いた順番を無視して、ジャンル別にまとめた方が解りやすいかと。
これらのCDをシャッフルして聴いた3日間、といったイメージで読んで下されば。

<昭和歌謡 / 演歌>
hb160205 - 36
『大信田礼子 / エッセンシャル・ベスト』
『沢たまき&プレイガール / ミュージックコレクション』(2枚組)
『モコ・ビーバー・オリーブ / わすれたいのに+5』
『和田弘とマヒナ・スターズ / 好きだった ムードコーラス1』
『前川清 / 神戸』

昭和歌謡と言っても、前川清のこのアルバムは1998年の録音なのです。
それでもともかく、この方が唄うと常に昭和なのです!御本人には迷惑かも解りませんが。
矛盾承知でこれとは全く逆の事を言いますと、「ゼロ年代系」「テン年代系」と言った、
わたくしには区分した意図がまるで理解出来ない世代の括りがありますが、
2000年に北島三郎が出した曲も「ゼロ年代系」、2010年に吉幾三が出した曲も「テン年代系」
に入れるべきではないのでしょうか?、、、だから矛盾承知ですって、当然!
「モコ・ビーバー・オリーブ」「マヒナ・スターズ」の遠くに連れて行かれそうなエコー感。
この辺りの音は、ロンリー・ハート感満載な漂流者のカサカサ涙腺を、モロに刺激します。
--------泪で作品がボヤけて見えます。

<コミックソング / その他>
hb160205 - 15
『つボイノリオ / あっ超ー』
『坂上弘 / 交通地獄 そして卒業』
『ダッセントリオ / バチルカ』
『バートン・クレーン / 作品集』
『牧伸二 / ナンセンス・アイランド』
『オムニバス / お笑いタレント歌合戦』

泪の次は笑いです。と言っても、これまたストレートな笑いではないのかも解りませんが。
「つボイノリオ」は小学高学年男子初買いレコードとしての王道です!
「坂上弘」は、LLクールJを聴いてラップに目覚めた84歳、2005年のデビュー盤。凄すぎます!
昭和初期にジャーナリストとして来日した「バートン・クレーン」の唄う妙チキリン日本語ソング。
厚切りジェイソンの始祖とも言える存在のガイジンさん。和モノに入るのかどうか。悶絶します!
「牧伸二 」は1993年録音なれどやっぱりこの手の偉人に年代関係無し。にしても毒有り過ぎ!
「お笑いタレント歌合戦」は、木久蔵、寛平、鶴瓶から、バラクーダーに、とんねるずまで。
これはこれで作業場に昭和の匂いが濃厚に充満。圧巻は「キスラ・キスラ」を唄うブッシュマン!

<寸劇 / 語り入り>
hb160205 - 21
『荒木一郎 / 続★星に唄おう』
『スネークマンショー / 人格なし 日本人格解放列車編集」
『発狂一直線 / 玄海灘』
『勝新太郎 / 遊びばなしーうたとはなしと三味線と』
『花柳幻舟 / 残・曾根崎心中』

1981年2月に発売された「スネークマンショー / 急いで口で吸え!」はレコード作品としても、
画期的な作品だったのではないのでしょうか。第6回の竹村健一の所でも少し触れましたが、
寸劇と音楽が交互に収録されたレコードは、これ以前もこれ以降も多数リリースされましたが、
何度も聴けるかと言うと、そうでもないレコードが多かったのではないかと思います。
「荒木一郎」は、御本人出演の1965~69年のラジオ番組をCD化したもので、
しんみりした語りと、本人の音楽を交互に収録。昭和の深夜ラジオを聴いている気分になれます。
「発狂一直線」は1993年インディーズ版スネークマンショーといった趣き。私の作業必須CDです。
おバカとお下劣と音楽との奇跡的な邂逅!但し、未だに誰にも再評価されていないみたいですが。
「勝新太郎」は1995年、「花柳幻舟」は1975年。どちらも芸のワザで何故だか泣かせられます。
--------泪で再び作品がボヤけて見えます。ソフトフォーカスな視界が着色作業に程良い効果を。。。

<語りもの>
hb160205 - 63
『水中、それは苦しい / ひと目見て憎め』
『JOJO広重 / このまま死んでしまいたい』
『プティ・マミ / GIRL FRIEND...BABY DOLL』 
『綾小路きみまろ / 爆笑スーパーライブ第2集! ガンバッテいただきたいの...』
『桂文珍 / らくだ 朝日名人会ライヴシリーズ8』
『立川談志 / 談志がえらんだバレばなし セクシートーク(艶笑落語)その10』(カセット)

これまた語り物と言っても、真っ当ではないものが半数です。
「水中、それは苦しい」(グループ名です)や、「JOJO広重」のような独特の絶叫モノは、
本来の語り物ではないのですが、私には説教節や韓国のパンソリと同質のものに聴こえます。
「プティ・マミ」はフレンチな音楽をバックに語る、お姉さん・誘惑・ちょいセクシー系語りモノ。
微妙に作業に集中出来なくなりますが、まあそれはそれとして。
ちなみにわたくし、落語に詳しいわけではありませんので。念の為。

--------こうやって漂流しながらも、何とか無事14日目まで終了しました。もうちょっとです。
マラソンに例えるならばゴール、登山に例えるならば頂上が、やっと視界に入って来ました。

第15日以降、次回に続きます。着色作業のフィニッシュまで、気合いを入れ直して!



唐突ですがK氏、ここでクイズです。
今回ピックアップした22枚のCDとカセットの中で、私が今までに受けてきた不当なる誤解も含め、
私の作品とその方の立ち位置が近いと感じ、私的に超リスペクトしている方とは一体誰でしょう?
近年は作品を手掛けながら、この音像を立体化しているとさえ、思っている所があります。

今回偶然うっかりとこのブログを初めて読んでしまった、杉本英輝ってどこの誰?って方は、
当ブログ第9回の冒頭の写真や、右側プロフィール欄HPアドレスをクリックしてご考察を。

正直言ってこれはかなりの難問です。「答え」と「そう思った理由」を送って下さると嬉しいです。
当然、わたくしと全く面識の無い方でも返答大歓迎・熱烈歓迎で、お待ちしております!
正解は次回、第14回の当ブログで発表いたします。これを当てる方はスゴい方だと確信しています!

その正解者は我が人生丸投げしたくなる程のキレ者、わたくしきっと土蜘蛛の如くひれ伏します。

人生丸投げされちゃかなわん!って、、、K氏!棄権するつもりですか!!
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

杉本英輝

Author:杉本英輝
ロウというちょっと変わった素材で、彫刻をやっています。作品についてはこちらをご参照下さい。
http://sugimotohideki.com/
このブログでは主に音楽についての、あれやこれやを書いて行こうと思っています。なるべく記憶をたよりに書くつもりですので、間違い等ありましたら何なりと、ご指摘下さると非常に助かります。その他にも色々なコメント、大歓迎です!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。