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003. カセット・プレイヤー・フェティシズム その1~おしゃれなモノラル編

K氏、今回は第一回でチラッと触れた、最近入手したビンテージなラジカセの話しから始めます。
少し長くなるかもですが、最後までゆっくりとお付き会いの程を。

先月の7月7日、特に七夕だからという訳でもなく、念願のビンテージ・ラジカセを入手しました。                          
入手といっても買ったのですが。はい。わずか324円です。
ビンテージというのは、CDプレイヤーも付いていない、
ラジオとカセットだけの、いわゆる、ラジカセだからです。
ハード・オフという大手古物チェーン店の、電化製品ジャンク・コーナーで買いました。
ジャンク品。ええ。つまり値段のついたゴミです。

01.jpg 02.jpg 03.jpg

上記の写真がその、ビンテージ・ラジカセです。↑
National製でダブル・カセットの、ステレオ・ラジカセです。
1984~1987年くらいの製品でしょうか。詳しくは解りませんが。
写真だと若干、綺麗に見えますが。。。しかし実は今回、主役ではないのです。。。 

今年の春頃に『昭和40年男』という雑誌で、“興奮のラジカセ”という特集がありました。
この雑誌“Born in 1965”と表紙にもあり、モロわたくし世代をターゲットにした感もあり、
‘ジャスト過ぎるものは何故だかズレる’と常日頃考えているわたくしにとっては、
微妙に距離を置こうとしていた雑誌なのでした。何か悔しいですし。上手く言えませんが。
ですが、この特集で来られては、さすがにわたくし抗えきれませんでした。

特集ページに掲載された、多数の古ぼったいラジカセ群。
現在ちょっとしたブームで、専門店もあるらしい。
完全オーバーホールした物を売るお店では、10万クラスも多数。
同時にカセットテープ自体にも、ブームが来ているそうで。

ヌードグラビアを見るが如く、写真に眺め入る日々。
まさに“興奮のラジカセ”。但し、全員おばちゃんですが。

自慢するわけではありませんがといいつつ自慢しますが、今から17~8年程前の1998年位から、
私の中では、ラジカセ・ブームが起きていました。
否!この言い方には若干の語弊があります。正確に言うと、当初はラジオが付いていない、
生粋のカセット・プレイヤーを、日々探し求めていたのでした。しかもモノラルの。
この時期は単一機能萌えだったので、ラジオ機能付きには目もくれませんでした。

どうしてモノラル・カセット・プレイヤーにこだわっていたのかと言うと、
この時期、オーディオ装置で音楽を聴く事に、何かがピンと来なくなっていたからなのです。
前回も書いたように、チャチなミニコンポで聴いていたせいも、あるとは思うのですが。

特に、古いSP音源を発掘したCDや、60年代や70年代ロックの再発モノ、
アジア歌謡のカセット等を、ステレオのオーディオ装置で聴いた時の違和感!
そこにあったはずの何か重要な物が、抜け落ちてしまっている感じがしたのです。
同時に、見たくないものが、真っ先に目に飛び込んで来たような印象もありました。
写真だって、写って欲しくもないシワってあるじゃないですか。
いくらカメラの性能が上がったとはいえ、ねえ。。。

と、言う訳であちこちの古道具店や、前述したハード・オフ等を探し廻った結果、
3台のモノラル・カセット・プレイヤーを、自分なりに厳選してGETする事が出来ました。
1台は出すのが、バリめんどうなので、そのうち気が向いたらという事にして、
今回は、2台のモノラル氏の勇姿を見てやって下さい。

04.jpg 05.jpg

これは↑10年程前に、ハード・オフで買ったものです。
ジャンク品扱いで、500円くらいだっと記憶しています。これも、National製品です。
昔、どっかで見たような外観にヤられました。親戚の家とか。
コードが付いて無かったので、乾電池でしか動きませんが、一応何とか聞くことができました。
しかし、しばらく通電していないので、現在聞けるかどうか。。。

06.jpg 07.jpg

そしてもう一台がこれ。↑
十数年前に下北沢だか青山だか三軒茶屋だかの、おしゃれな古道具店で買ったと思うのですが、
おしゃれ過ぎて、何故だかあんまりよく覚えておりません。
ジャンク品扱いのクセに、値段も3500円前後のおしゃれプライスでした。
これも昔、どっかで見たような外観にヤられました。かなり遠い親戚の家とか。
黒い半透明なカセット出し入れ部分の色が、あまりにも濃いので、
内部があまり見えず、無人格なシリアル・キラーの様な印象を与えます。
ここ数年来、巷で見かける、異常に幅広の黒い半透明サンバイザーをかぶったおばちゃんに、
通じるものがあります。なので、かなりおしゃれです。

08.jpg

ちなみに本体裏側もかなり変です。↑
無数にある穴の、中央部分のみがスピーカー部に貫通し、直径6センチ程の蜂の巣の様に見えます。
入った事がないのでよく解りませんが、刑務所や、公共施設等の無粋なスピーカーにも似ています。
ムショついでに言えば、映画等の刑務所面会シーンで、
受刑者と面会者の間にある、穴あきアクリル板も連想させます。
ムショ的なこの裏側も、購入時には廃れかけていた渋谷系を、嘲笑うほどのおしゃれさなのです。

これ又、意識した訳ではないのですが、PanasonicなのでNational製品です。
やっぱり、コードが付いて無く、乾電池で聞いていたのですが、
7月7日に買ったステレオ・ラジカセと共に、無事コードを購入、
一件落着、めでたしめでたしかと思いきや、世の中そんなに甘くはないのです。

確かに7月7日にコードをつないだ時には、何の問題も無く作動したのです。
久々にモノラルで聴く『内山田洋とクール・ファイブ第2集』↓は最高で、ボッたくられそうでした。

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それが僅か約40日後の8月15日に、坂本龍一戦メリテーマピアノバージョンを再生してみると、
ムショ・スピーカーから出て来た音は何故だか!『葬式行進曲』なのでした。
時期が時期だけに、ちょっと待てよなのですが、あきらかに再生スピードが落ちているのです。
今年のこの暑さ!デッキ内ゴムベルトが伸びたのか、それともカセットのせいなのか。。。

試しにキャンディーズを再生してみると、
『ガマガエル三匹合唱団(♀)/全曲集』という有り様に。
ゲンズブールの声は、もはや相撲取りのそれとなり、
『大銀杏頭の男』『関取式愛撫術~ジュテームは力士の香り』のいづれかにタイトルを変更。
矢沢永吉の場合は、声が完全にフランク永井と化し、
‘成る程!それで永ちゃんなのか’と、ひとり合点のいった次第。
ザッパに至っては、親の死に目にも平然と嘘をつくようなドいんちきくさい自称日系人、
“フランク・永井・ザッパ Jr.”というD級詐欺師が、そこに現出するといった案配。

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七夕に買ったステレオ・ラジカセでは、これらのカセット↑は、
問題無く再生できていたので、明らかにデッキ内ゴムベルトが伸びた模様。
高度経済成長期に製造された、世界最強を誇る我が国のおしゃれモノラル・プレイヤーも、
流石に今年の暑さには、耐え難きも耐えきれなかったのでしょう。

ちなみに、中古購入時より稚拙な文字で書き込みのあった、キャンディーズのカセットの、
ラン頭上に光輪の如く配置された "宝物" なる言葉のチョイス、かなりの微笑みがえしです。

尚、このおしゃれモノラル・プレイヤーは今後、チョン切られる、あるいは巻き込まれる等の、
カセットの命に関わる大惨事に発展する怖れがある為、
安全が確認されるまでは、暫くは再稼働を見合わせる方針です。

2015年8月15日。戦後70年。K氏!我がモノラルは‘もはやおしゃれではない’のです。
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プロフィール

杉本英輝

Author:杉本英輝
ロウというちょっと変わった素材で、彫刻をやっています。作品についてはこちらをご参照下さい。
http://sugimotohideki.com/
このブログでは主に音楽についての、あれやこれやを書いて行こうと思っています。なるべく記憶をたよりに書くつもりですので、間違い等ありましたら何なりと、ご指摘下さると非常に助かります。その他にも色々なコメント、大歓迎です!

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