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009.こんなCDとカセットを聞いて作品の着色と植毛をしました その1〜CDは私の粘土ベラです

K氏、先日かなり久々に作品を完成させました。↓
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友人、家人等からの一体いつまでかかってるんだとの声をBGMにしつつ、
それでも何とか目標の7点まで、あと1点となりました!

私が作品制作中(に限らず)常に音楽を聴いている事は、K氏もよくご存知だと思います。
このブログの第1回目で、作品の事はあまり触れないつもりだと記述しましたが、
「自分の日常と『選曲』との関係」について書こうとすると、ここはどうしても避けられません。
「作品」が背景で、「音楽」が主体だと思って、今回のブログを読んでみて下さい。では!



私の作品の制作過程は、かなり複雑です。
工程の説明は、バリめんどくさいので以下全て略!、、、というのもあまりにもアレなので、
もし興味があるという奇特な方がいらっしゃるようでしたら、この右側のプロフィール欄の、
ホームページのアドレスをクリックしてみて下さい。そのトップページの『手帖』をクリックして、
『蝋彫刻の制作過程と「ノイズ的要素」』『「動的平衡」状態と「質感」』『植毛と伊藤晴雨』
といった章を読んでもらると、ザッとはご理解頂けるのではないかと。

--------それでご理解頂けたものとして、勝手に話しを進めますと、
粘土原型~シリコンによる型取り~ロウの流し込み~ロウの整形、といった過程を経て、
やっと今回のブログタイトルの作業、着色~植毛に至る訳なのです。
 
着色は油絵の具で施します。今回の作品は、この作業に17日かかりました。
これが長いか短いかは比較する対象が見つけられないので、正直全く解りません。
形状が単純だと、3~5日くらいで完了したりもします。
ここ近年の作品は、形状がどんどん複雑化しているので、大体10日以上かかっています。
中途半端に乾燥させながら、更に塗り重ねるといった特殊な着色法で、
あえて1~2日、間を置いたりしているので、連日ぶっ続けで着色している訳ではありません。
しかし、この着色作業の間は全く気持ちが落ち着かず、乾燥させているだけの日でも、
次はどこをどうするかと考え、作品を見つめていたりします。
なので、完全に頭がそっちに持って行かれて、いつにも増して正常な思考が不可能となります。
、、、って何か私の日常の言い訳めいてきましたが、ブログのブランクの理由はそれなのです。
さすがにこの作業が継続中の間は、文字脳は全く働かなくなってしまうのです。

さて、またしてもマクラが長くなりそうなので、17日間に渡った着色作業BGMの、
CDとカセットを、多少の作業内容等も説明しながら、ザクザクと紹介していきます!
実は今まで作業時のBGMを記録した事などなかったので、我ながら色々と発見がありました。

◎第1日 ベースの着色にはスピード感が必要!
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まず着色の第1段階の作業は、形の凹んだ部分に濃い色の絵の具を、かなり薄く溶いて着彩し、
それを別の乾いた筆で拭き取ります。それほど厳密な作業ではないのですが、
乾き過ぎると困るので、若干のスピード感が必要となります。これくらいの音が丁度いいかなと。 
『SUICIDE / THE SECOND ALBUM』
『ザ・ブルーハーツ / ザ・ブルーハーツ(1st)』

次に、表面には殆ど出ない色なのですが、グリーンをやはり薄く溶いて、全体的に着色。
後に活きてくる重要な色で、筆で掃くようにササッと着彩します。若干スペーシーなスピード音で。
『CHROME / HALF MACHINE LIP MOVES+ALIEN SOUNDTRACKS』

そしてここからが勝負です!肌色やピンク色といった、作品全体のベースになる色彩を、
筆に極少量付けて、ものすごいスピードで全体に叩きつける!たまに雄叫びを上げながら!
うららららら~っと、侍ジャイアンツのジェロニモのような声を!誰にも見せられません。
とにかく、疾走感のあるスピード音が必要なので、この2枚を。
『ギターウルフ / 狼惑星』
『ガセネタ / グレイティスト・ヒッツ』

流石のジェロニモも長時間は持続出来ません。そこで前回登場のカセットで小休止。
『サンディクリエーション / テクノポップ!』(カセット)

程良い小休止の後、ジェロニモゆえに復活ののろしが。
ガレージな音で徐々に体を温めていって、やがてヒップホップ系に移行。
気付くとリズムに合わせ筆を叩き付けたりしていて、何とか初日の作業終了。フ~ッ。
『ULTRA BIDE / SUPER MILK』
『エミネム / ザ・マーシャル・マザーズLP2』(2枚組)
『ビブラストーン / エントロピー・プロダクションズ』

◎第2日 全体に色が着いていってまったりムードに徐々に移行
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さて昨日の続きです。誠に残念ですが本日はジェロニモ選手のスタメン出場はありません。
同じ様な色を全体的に着色する場合には、ジェロニモ・モードが最適なのですが、
それでは複雑な色彩は表現出来ません。更に人格までもがジェロニモ・モードになってしまいます。
なので、ほんの少しずつ色味を変化させながら、ややリズミカルに、いくぶん冷静に着色を。
この作業段階で必要な音は、クールさと若干のスピード、そして狂気という名のスパイスです。
『Electric Sun featuring John King / 同』
『内田裕也 / ア・ドッグ・ランズ』
『梅宮辰夫・他 幻の名盤解放歌集 / ダイナマイト・ロック』
『SUICIDE / SUICIDE(1st)』
『ECD / MASTER』

徐々にモードを変化させたいので、前回登場のこれでワンクッション置いて。
『TOM WAITS / FRANKS WILD YEARS』(カセット)

そしてこの時点からは、冷静でまったりとした着色作業が何日か続きます。
少し荒めの点描画といった着色法です。但し筆には常に極少量の絵の具しか付いていませんが。
前に塗った絵の具を溶かすように、作品の表面で混ぜるように着色していきます。
根気よく、少しずつといった音楽。日本語の方がなぜかしっくりときます。2日目終了です。
『早川義夫 / 恥ずかしい僕の人生』
『たま / さんだる』
『原マスミ / 夜の幸』

◎第3日~第4日 ゆっくりと単調な作業には日本語の音楽
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17日間全てのBGMを羅列していくのもあまりにも芸がないので、ここから先は若干編集しつつ、
スッ飛ばし気味に紹介を。同じCDやカセットを聴いていたりもしますので。

それでは前日からの続きです。このぐらいの段階になると、作品全体にかなり色が着いています。
自分では半分かなくらいですが、他人から見れば八割方完成しているように見えるかも状態です。
でも、山頂はまだまだ、かなり遠くにあるのです!前日後半からの作業を引き続き続行。
この作業時に求める音楽には、スピード感はあまり必要ではありません。むしろ邪魔なのかも。
なので、じっくりと言葉に耳を傾けたくなるような音楽をセレクト。
『荒木一郎 / ある若者の歌』
『パンタ / NAKED』
『パンタ / NAKEDⅡ』
『早川義夫 / 歌は歌のないところから聴こえてくる』
『早川義夫 / 言う者は知らず、知る者は言わず』(2枚組)
『原マスミ / イマジネイション通信』
『原マスミ / 夢の4倍』
『チャクラ / さてこそ』
『青樹亜依 / アンドロメダの異星人』

解りやすくする為に、順番も若干入れ替えました。それ程支障はありませんので。
とにかく、まったりと着色作業と音楽が続き、何とか4日目まで無事終了です。

第5日以降、次回に続きます。今後、単調に見える作業の中にも、若干のウネリが生じて来ます。



K氏、私にとって音楽を聴くという行為は、アナログ盤を聴く事とイコールなのです。
自部屋で音楽を聴く時は殆どがアナログ盤で、CDは滅多に聴きません。
CDは作品用の音楽ソフトだと思っていて、作業効率を上げるための道具だと考えているのです。
極論すると、私にとって非常に使いやすい粘土ベラ、筆、といったような作業道具の一種なのです。

作品が単純な形状の場合、ジェロニモ・モード時は「ナパーム・デス」や「S・O・B」といった、
ハード・コア・パンクと言われる、非常に喧しく凶悪でスピィーディーな音楽をよくBGMにします。
しかしそれはあくまでも作業効率を上げる為であり、普段その手の音楽を聴く事は殆どありません。

なので、私の普段の生活には、ジェロニモ・モードなどという野蛮なモードは存在しておりません。
ましてやTPOもわきまえず、日常で雄叫びを上げるなどという行為とは無縁の世界なのです!
それは誰よりもK氏がよくご存知の事だと思いますが、、、

K氏!猜疑心に満ちたモナリザのような目で、わたくしを凝視するの、止めてもらえませんか!

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コメント

No title

新作完成おめでとうございます!
順調に進んでいらっしゃるようで何よりです。

>CDは作品用の音楽ソフトだと思っていて、作業効率を上げるための道具

あーこれ感覚は分かります。
ちなみに、以前お仕事でクラウトロックな蝋人形を作られていた時などは、
作業用CDもそれらアーティストの音源だったりしたのでしょうか?

No title

よく人から、ジャーマン・プログレのコレクターだと思われがちなのですが、実はあんまり詳しくありません。多少は所有しているのですが、パンク以降に再評価されたものくらいしか持っていないのです。なのでクラウトロックを作る時に、良い機会だと思い会社からCDを大量に借りて、そのアーティストの音源を聴きながら作業をしてみました!結果、全く作業がはかどりませんでした!気付くとビンボーゆすりをしていて、集中できませんでした。これでジャーマン・プログレとの距離が、より離れたように思います。同様に、ジャズ系やクラシック系も自分の作業には不向きだと気付き、かなり処分してしまったのです。

No title

たいへんご無沙汰です。
まさかホームページがあるとは!
お元気で活動されているようで、なによりです。

No title

コメントありがとうございます。。。
なのですが、お名前が記載されていないのでどなたか全く解りません。もしよろしければHPの連絡欄のメールアドレスにご連絡頂けると幸いです。お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。

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プロフィール

杉本英輝

Author:杉本英輝
ロウというちょっと変わった素材で、彫刻をやっています。作品についてはこちらをご参照下さい。
http://sugimotohideki.com/
このブログでは主に音楽についての、あれやこれやを書いて行こうと思っています。なるべく記憶をたよりに書くつもりですので、間違い等ありましたら何なりと、ご指摘下さると非常に助かります。その他にも色々なコメント、大歓迎です!

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